※この記事は音楽ゲーム『ノスタルジア』シリーズに関する感想や考察が記載されております。各種情報に関してましては、以下のサイトの閲覧をお勧めいたします。
【プレーガイド・収録楽曲紹介】:ノスしるべ
※また、ここでは『ノスタルジアOp.3』のストーリー第8章「還る場所」に関するネタバレが普通に含まれておりますので、まだ見ていない部分がある方はご注意ください。今回は結構なものです。
※なお、今までの記事との齟齬や矛盾が現れると思われますが、あくまで「記事が書かれた時点ではそう思っていた」と捉えていただければ幸いです。
……どういうことだ。どういうことなんだ!
あ、すみません。
ノスタルジアOp.3ストーリー、第8章を見てきた率直な感想でございます。来週にずれ込むかとも思いましたが、意外に早く目の当たりにできました。
【 ストーリー追加 】
— ノスタルジア公式@Op.3好評稼働中! (@NOSTALGIA_573) 2023年1月25日
1月26日(木)10:00より、物語の第八章「還る場所」が追加。ぜひ楽しみください。 #ノスタルジアhttps://t.co/7Pvr3YS20V pic.twitter.com/jyoCuamoMV
遂に、世界の中心「NOSTALGIA」に真に存在するものが顔を出したわけですが、それは驚きと謎を呼ぶ展開となっておりました。
ともかく、ムービーの推移などを順に見ながら、感想やら考察やら並べていきたいと思います。
とその前に、前章の振り返りから。
黒い霧に包まれ、数多の星屑に囲まれ、物言わぬもみの木が佇む「NOSTALGIA」で衝突してしまった3つの王国。噂の財宝への渇望が行き過ぎたのか、競合と見なした他者を武力で排除しに掛かった黄の女王でしたが、赤と青の王が協力し合って(青の方は慈愛ゆえに不本意そうでしたが)押し返しました。
しかし、そのまま矛先が女王を捉えそうになってしまった所でムービーは終わります。心臓に悪い。
では、第8章です。同じ場所で2つあるので、前章と同じくこちらで番号を付けています。
【もみの木の袂】①
コメント:奇しき巡り合わせ
解禁楽曲:「nostos algos」
楽曲コメント:そしてすべての記憶が還る場所へ
曲名。
いや、曲名!
まあそれは後にしましょう。
さて、やはり矛先は女王を貫くのか!?
まさに「あわや」と言える状況、瞬間の中で。
突如、彼女の足元から何かが飛び出します。
それは、影で作り出されたような、大きな両手。
驚きも束の間、彼女を助けに飛び込んだ黄猫もろとも地面に吞み込まれてしまいました。
この時のBGMが「悪魔の誕生」じみていたので、もしや悪魔側の心境と言える彼女を悪魔が助けだしたのか!?
と思っていたら、あとの二人も同じように引きずり込まれたのでした。
どないやねん。
取り残される、従者の人々。
動かなくなった影を、固唾を飲んで見ているしかない様子です。
3人はどこへ連れ去られてしまったのでしょうか?
そこは、闇の中。頼りない緑の光が、どうにか周囲を包んでいます。
そして、輝く星屑を頂く、もみの木の姿がありました。
そう、【もみの木の袂】。今しがた見てきたそれよりも、あの時の夢の姿により近いものでした。というか、おそらくそのものでしょう。楽曲解禁画面のイラストでも、第4章のあれに色彩が入ったものでした。
根元では、あの3人が尻もちをついた姿勢で痛がっていました。どうやら途中でフリーフォールしたようです。扱いが雑だなぁ。
しかし、落下の衝撃か、それぞれの顔を隠していた装備も外れており、お互いの素顔を確認することができるようになっていたのでした。
夢で見た顔。
夢で見た場所。
そして、誰からともなく差し出し合う、夢の中で交換した物。
実は既に出会い、心を交わし合った仲であった事実に驚いている所でムービーは終わります。
…いやいや。
じゃあ、どう見ても悪魔じみていた、あの影の手は何だったんだ。
この結果を見てみると、3人をちゃんと出会わせるために動いたとしか思えません。
悪魔のような姿で、一体何者なのか…?
これについて考えるヒントとして、解禁曲のタイトルがあると思います。
「nostos algos」。
プレー歴の長い人は、すぐにピンと来たでしょう。初代ノスタルジアのストーリー曲として収録され、当時ノスタルジアの看板曲ともアピールされた「nostos」を思い出させる曲名です。初代ストーリーの舞台となる世界「すべての記憶が還る場所」(郷夢の世界とも言われていました)を表現すると共に、そこで待つ出来事を予感させるものでもありました。
今回解禁された方も、実際nostosをアレンジしたような形になっており、この場所が初代の世界との繋がりをアピールしているように思えます。
その初代ストーリーですが、見失った人を求めて郷夢の世界に来た主人公(黒猫でした)が、旅の終わり際に影のような姿をした何者かに引きずり込まれる出来事がありました。その先は同じく、闇に包まれた頼りない空間でした。
しかし、闇の中でそれまで見出せなかった記憶を見つけ、影の正体こそが求めていた人であったことが判明したのです。
そういう経緯のある初代との繋がりを楽曲をもって示してくる以上、3人を連れ去った影の手も、3人にとって大切な、なくてはならない存在によるものではないでしょうか。
この先を考えるにあたっては、ストーリーの続きを見てみましょう。
第8章は、もう一場面あります。
【もみの木の袂】②
コメント:目覚めの時
解禁対象:「交響詩『悪魔の誕生』」のReal譜面
無事にお互いを認識できた3人。
なんだお前らだったのかよー、みたいな安心感が漂っています。
この後、戦争の整理をしないとでしょうけど、まあ協力して頑張ってください。
と、そこに人影が。
まだおぼろげな半身しか映っていませんが、それは白いシルエット。
白…郷夢の世界……。
もしやNoah(初代のヒロイン)がここで登場!?
ではありませんでした。
3人が気づいて警戒しながらそちらを見ると、そこに居たのは。
裾の長い服を着ているように見える、しかし具体的な姿は無く、ノイズ混じりの白い人影。
頭上には王冠を着けているように見えますが、ピアノの横で、怪しげに、しかし儚げに、それは立っていました。
ムービー自体はここで終わりです。
そして解禁される、悪魔の誕生のReal譜面。
おそらくは黒い霧を出して「NOSTALGIA」を包み込んだ、そしてまほろばの噂を広めて3つの王国の心をかき乱した元凶なのでしょう。
しかし、他の人物の存在が示されていない現在、先ほど触れた影の手をもって3人を出会わせたのも、この人になってきます。自分で争いを引き起こさせながら、自分で解決する方向へと導いていることになり、まるで矛盾しています。
先ほど3人にとって大切な存在とは書きましたが、一体何が起こっているのでしょうか?
ここからは本当に個人的な推測になりますが、二重人格というか、3人を敵視する感情と愛する感情が同居していて、敵視する方が主導権を握っているような状態だと思います。王冠を着けているあたり、もともと世界を治めていた唯一の王であったが裏切られて郷夢の世界に追放されたとか、そんな経緯がありそうです(それって殺されていてもおかしくないのですが)。そして世界を憎みながらも残った愛情の方がどうにか抵抗して、琥珀の夢を見せたり影の手を一瞬だけ動かしてここまで呼び込んだり。
また、楽曲「Keter」のイラストで3人の物語を覆う王冠のシルエットが描かれている所を思い出すと、やはり直接深い繋がりのある人物だと思います。ともすると第1章で3人が生まれるきっかけとなった、親に当たるのかも知れません。
そして一連の出来事を通して何を目的としているのかも気になりますが……それはまさにこれから表現されていくでしょうから、素直に待ちたいと思います。ピアノのそばに立っていたり、システムBGMが初代と入れ替わるあたり、取り戻したい何かがあるんだとは思いますが。
そう!
すごい今更になりましたが!
【もみの木の袂】①のムービーの後から、システムBGMが初代と入れ替わります!さらに背景画像の基本色も緑色になります!
(この手の演出は初代(背景色のみ)およびOp.2にもありました。やっぱ根元は一緒なんですね!)
さっきは「思えます」とか言ったけど、やはりこれはもう初代の郷夢の世界と全く同じ場所と見ていいでしょう!
だから何なんだ!どういうことなんだ!
驚いたし何だか嬉しいけど、結局まるで意味が分からんぞ!
次はいつ更新される!
ホントにサントラ発売までに完結するんだろうな!
楽しみしかありませんぞ!
ご視聴ありがとうございました!