『ノスタルジア』の落書き帳

音楽ゲーム『ノスタルジア』に関して考えていることを、ちまちま書いていきます。一応Twitterもあります→@crt14display

KAC出ないんですってね

※この記事は音楽ゲームノスタルジア』シリーズに関する感想や考察が記載されております。各種情報に関してましては、以下のサイトの閲覧をお勧めいたします。

【更新情報・システム内容】:BEMANI wiki 2nd

【プレーガイド・収録楽曲紹介】:ノスしるべ

 

 

ストーリーの解釈が九分九厘のこのブログなので、次回作が出るまで更新はしないんじゃないかと思っていたのですが、既にTwi…じゃなくてX(エーックス!)でもひと騒ぎになっている通り、今回のKAC(Konami Arcade Championship)への不参加が発表されて驚いたので書いています。

初代から参加している機種で、(勝手かも知れませんが)だからこそそれなり以上に人気が出てるんだなと確かめられてもいたのですから、今回の不参加はノスタルジアの将来に影を思わせる、とても不安なお知らせに感じられました。

これについてKonamiに問い合わせて下さったツイートも見かけ(感謝!)、「現時点でサービス終了の予定は無い」との返信だったそうで一安心とも言えるのですが、それが新作準備中を意味しているとも限らないので何とも言えません。

 

さて、一応何かしらの形で毎週動きのあるノスタルジアなのに、何故KAC不参加なのでしょうか?

以下、例によって、何年もノスタルジアしか触れていない一個人の根拠の無い考察です。

 

KACの目的は、参加者のプレーの腕前を競うものであり、音ゲーというものが世に現れてから提示されてきた「こういう譜面も上手くできるかな?」の公式な集大成であると言えます。たびたび出現する「どうしようもないもの」に対して開発陣のやらかしを感じつつも、それを攻略する人が出るのを期待する私たちですから、KACの存在は音ゲーの存在意義を強化する、もはや必要不可欠なイベントなのでしょう。

一方ノスタルジアはと言うと、もちろん超難度な譜面もたくさん出ていますし腕試しの検定も実装されてはいますが、本質的には「上手くできるかどうかを試す」ゲームではないのだろうと思っています。ピアノを演奏している気分になれる・どこかで聞いたあの曲ができる・深みのあるストーリー・それらを補強する楽曲群がノスタルジアの売りであり、思い出してみれば私自身、初代に出会った時から「BEMANIらしからぬ方向性の、ターゲットが狭く深いゲーム」という印象を持っていたものです。とっつき易さは考えられているものの、最終的に一般受けは前提にしてない感じの。(筐体からしBeatStreamの流用という低コスト体質ですし)

 

なので、ノスタルジアが何というか誤解されないために、あえて不参加としたのではないか、という気がしています。思い出してみれば(2回目)、KACへの参加の仕方もノスタルジアは異色を放っていました。いわゆるKACらしい感じだったのはOp.2の頃だけだったのではないでしょうか。

初代で参加した時は、決勝の最終曲が書き下ろし新曲という慣例を破り、それどころか移植曲である「Carezza」が登場しました。

Op.3の時には、過去の合同イベントで約束されていた「ピアノ体操第一」が決勝で登場し、次いでストーリー楽曲の「交響詩『悪魔の誕生』」が本編に先駆けて現れました。Op.3ではもう一度KACに出ていますが、その時も実質ストーリー楽曲の「天使の追放」が登場しています。

これらの何が異質かと言いますと、おそらく他の機種ではKACのために楽曲を書き下ろしたりシステムを整えたりしているわけですが、ノスタルジアはその逆というか。

自身の個性の強化にKACを利用していた、そんな風に感じられるのです。

悪魔や天使をKAC楽曲として見る人は、今やほとんど居ないでしょう。決勝の最終曲になっておきながらそっちが忘れ去られるなんて現象は、ノスタルジアでしか起こっていないはずです。

そう考えると、もしかしたら初代の頃からKACの参加には消極的だったのかも知れません。とはいえ初代から不参加だと伸び盛りのプレーヤー数が打ち止めになってしまう可能性もある。そこで、参加させられつつもノスタルジアらしさを失わない方法を採り、継続していた…そんな想像がふくらみます。

 

なので、不参加は衝撃的ではありましたが、よくよく考えればノスタルジアにとっては何も不自然な事ではないとも考えられます。音ゲーでありながら、その一般的なイメージとは一歩離れた所からマイペースに新しい可能性を提示し続けてきたノスタルジアですから、それならそれで、ファンの一人として生暖かく見つめるのみです。

 

でも続いてね!

新しいストーリー待ってるよ!

レトロフューチャーな雰囲気がいいな!(何