『ノスタルジア』の落書き帳

音楽ゲーム『ノスタルジア』に関して考えていることを、ちまちま書いていきます。一応Twitterもあります→@crt14display

ついに、相見える。

※この記事は音楽ゲームノスタルジア』シリーズに関する感想や考察が記載されております。各種情報に関してましては、以下のサイトの閲覧をお勧めいたします。

【更新情報・システム内容】:BEMANI wiki 2nd

【プレーガイド・収録楽曲紹介】:ノスしるべ

 

※また、ここでは『ノスタルジアOp.3』のストーリー第6章「邂逅」に関するネタバレが普通に含まれておりますので、まだ見ていない部分がある方はご注意ください。

※なお、今までの記事との齟齬や矛盾が現れると思われますが、あくまで「記事が書かれた時点ではそう思っていた」と捉えていただければ幸いです。

 

 

 

 

 

昨日の投稿で大はしゃぎしていた、ノスタルジアOp.3のストーリー第6章。

無事に時間が取れたので解禁してまいりました!

まあ結論から言うと、「邂逅」のタイトル通りに3人がいよいよ初顔合わせをした所でムービーは終わってしまったわけなのですが、しかしその出会いの中に、ストーリー上の意味深な要素がたっぷり込められた章でもあったと思います。

まずは解禁情報と共に、ムービーの流れを追ってみましょう。

解禁曲は1曲のみでした。

が。

 

【NOSTALGIA】

コメント:辿り着いた果ての先には

解禁楽曲:「交錯する使命」

楽曲コメント:三つの使命が交錯する瞬間、それぞれ何を思うのか、何が待っているのか

 

長らく名前の伏せられていた場所、【???】がついにその名を現しました。

とは言え、地図にずっと書かれていた「NOSTALGIA」そのままです。一体何を意味しているのでしょうか?

 

ムービーの方は、赤の子の視点で進められていきます。

馬に乗り、兵隊を連れて長い旅路を終えたその場所は妙に薄暗く、そして大きな球状の、第4章の表現を借りれば黒い霧に包まれた領域が立ちはだかっていました。

しばらくそこを険しい表情で見つめる赤の子でしたが、やがて目元まで覆う兜を装着し、先陣を切って霧の中へと乗り込みます。止めようとする兵士たちの姿も描かれ、圧倒されている心情も伝わってきます。彼もまた王として勇気を振り絞ったのでしょうか。

 

ここで私は、最初の衝撃を受けました。

彼は、つまりマスクで顔を隠したのです。

黄・赤・青の3人ともが同じ場所に向かっていて、これから出会うと分かっているこちらにとって、その行為はとても絶望的なものに映りました。

別に心理学を学んだわけではありませんが、顔を隠すという行為は自分の心の内側を相手に悟られないための防衛手段と言えるでしょう。また、特定の感情のみを相手にぶつける手段としても有効ではないかと思います。いずれにしても、不信感の塊なわけです。

どう見ても不穏な黒い霧の中に、しかし突入しなければならないのですから最大限の警戒をもって備えるのは自然なことではありますが、これでは先の展開に希望が持てなくなってしまいます。

これも悪魔の策略の一つなのでしょうか。

 

 

さて、いざ乗り込んだ霧の内側はと言うと。

第2の衝撃です。

雲がたゆたい、たくさんの星屑が散りばめられた夜空に囲まれていたのです。

普段プレーしている方なら、衝撃の意味が分かるかと思います。

 

この夜空、演奏中以外の背景と全く同じなのです。

 

マップ画面の中央には、いつも「NOSTALGIA」と書かれていました。

今回の場所の名前も同様に「NOSTALGIA」です。

今まで私は、初代やOp.2のように、ストーリーを通して私たちに伝えたい「ノスタルジア」そのものがそこで表現されるのではと思っていたのですが。

ひょっとすると、そこは。

私達が今見ている「ノスタルジアOp.3」そのものなのかも知れません。もしくは、私たちとOp.3の世界を繋ぐ場所です。

さらに、画面から少し顔を上げてみましょう。筐体に描かれているタイトルです。

Op.3稼働時に張り替えられていれば、ではありますが。

 

「NOSTALGIA」とだけ、書いてあります。

Op.2のようなナンバリングが最初から付けられていませんでした。

 

もし、もしそうであるならば。

たとえば私は今まで、Op.3ストーリーを、その世界全体を遠くから、それこそ物語を眺める観客の気持ちで見ていました。しかし真実は、3つの王国に囲まれた中心から、それぞれの経緯を見ていたことになるのです。

思えば、Op.3ストーリーが始まったのは、悪魔の封印が演出された9thKACの終了と同時でした。つまりファイナリストたちが「交響詩『悪魔の誕生』」Realと必死に戦って悪魔を封印したのもストーリーの歴史の一幕であり、第1章で世界の中心から3人が送り出されたのも、その戦いがあったからこそなのでしょうか。

ストーリーを進めるために、私たちはたくさんの星屑を捧げました。何やら悪魔を呼び起こす事にもなってしまいましたが、ともかく結果として、あの3人がここへやって来ました。長い時(色んな意味で)を経て、ついに「邂逅」を果たしたのは、むしろ私たち自身なのかも知れません。

そうなると、邂逅へと導いた私たちの目的って何だろうって話になるのですが、それはもちろん分かりません。私たちプレイヤーがストーリー上でどのように設定されているのか、そもそもそんな繋がりがあるのかどうかも、今後の展開を待つしかないのでしょう。

ただ、気になる点として、作曲者からエピソードゼロと言われている「天使の追放」の存在があります。楽曲のイラストを見るに、世界の中心の向こう側に天使たちが追い出されている様子が分かります。

もし、世界の中心が、私たちとOp.3の世界を繋げる場所だとすれば。

 

追い出された天使とは、私たちのことを言っているのでしょうか……?

 

 

さて、長々と考察を並べてしまいましたが、ムービーにはもう少し続きがあります。

間もなく赤の子は、例のもみの木を見つけます。周りには何もなく、どことなく寂しげに佇んでいます。夢で見たことを少しでも思い出して欲しい所ですが…。

ほぼ同時に、黄の国と青の国の一行がもみの木の袂に到着し。

 

それぞれが顔を隠した状態で「邂逅」したところで、ムービーは終わります。

黄の子はスカーフで口元を覆い、青の子に至ってはフードを目深にかぶって何とか顔が見える程に隠しきっていました。

 

仲良くなれる気が全然しねえ!これじゃおぼろげな夢の記憶すら刺激されないよ!

内側の空間はとても美しく、安らぎすら感じる場所に見えるのですが、外側を覆う黒い霧のせいですっかり不信感が定着してしまっているようです。この空間すら見せかけだけで、何かの罠ではないかと疑っている可能性もあります。いやそんな、Op.2の「記憶の終着駅」じゃないんですから。

 

……ですよね?

 

 

といった所で、今回のストーリーの紹介と考察はおしまいです。

Op.3が発表された時期にTwitterで「3つの国が舞台なら戦争でもするんじゃないか」的なツイートを見かけた事を思い出しまして、当時は「いやいやノスタルジアでそんな血生臭いことぉ」って笑ってたんですが。

分からなくなってまいりました。

第7章はいつなのでしょうか。滅びに向かってしまうのか、それとも光明を見せてくれるのか。

今後も目が離せません。