『ノスタルジア』の落書き帳

音楽ゲーム『ノスタルジア』に関して考えていることを、ちまちま書いていきます。一応Twitterもあります→@crt14display

『ノスタルジア』Op.1&2のサントラが来ましたよ

※この記事は音楽ゲームノスタルジア』シリーズに関する感想や考察が記載されております。各種情報に関してましては、以下のサイトの閲覧をお勧めいたします。

【更新情報・システム内容】:BEMANI wiki 2nd

【プレーガイド・収録楽曲紹介】:ノスしるべ

 

 

 

 随分ご無沙汰になってしまいました。

 新型コロナウイルスの影響もあって、(おそらく)更新スケジュールがずれたままの『ノスタルジアOp.3』ですが、更新再開そのものがストーリー第2章が出た4月に停止してから2ヶ月後だったので、8月上旬に第3章が来るのかな?と期待していたものの、そんなこともないまま公式サントラである『NOSTALGIA Music Collection ~Op.1&Op. 2~ 』が届きました。…予約してたに決まってるじゃないですか!

 と言っても、CD版しか出ないと思っていたため予約したのですが。DL版もあったんですね。でも結果的にCD版を入手して良かったと思ってます。自分に色々と良い影響を与えた楽曲たちが、手を伸ばせば触れられる場所にあるんです。思ってた以上の充足感ですよ。あと冊子には歌詞も載ってる上に、アリシアン(「アリスシャッハと魔法の楽団」の曲の歌詞に用いられている独自の言語)の和訳もありますよ!

 

 そして(どの音ゲーでもそうだと思いますが)サントラとゲーム上とでは同じ曲でも色々な違いが感じられるものです。単純に曲全体をじっくり聴けるから、というのもありますが、ゲーム上だとどうしてもプレイヤーが演奏する音が強調されるために、良くも悪くも曲の雰囲気が元々のそれとは変わってしまいがちです。こと『ノスタルジア』においてはピアノを始めとした鍵盤楽器を演奏するため、どの曲でもピアノが主役に聞こえてしまうのではないでしょうか。

 しかしサントラで聴いてみると、自分が弾いていたパートの立ち位置が曲によって様々であることが分かってきます。例えばOp.2の「深海の夢」なんかはゲーム上では曲の盛り上がりに合わせてピアノの音も強く躍動的に聞こえますが、サントラの場合、他のパートが盛り上がるとピアノは後ろに下がっていきます。また同じOp.2の「3人の王女と進め」に至っては、ゲーム上でも目立ってたチェロが更に存在感を増していて、ぐいぐい琴線を押し込んできます。そんな感じで、「あーこの曲は元々こういう表現の仕方を望んでたんだなぁ」と曲へのリスペクトを新たにできるのがサントラの魅力の一つなんだと思います。

 

 あと、サントラならではの要素と言えば、ゲーム内には収められなかったのであろう部分が付け加えられていたり、ロングバージョンが収録されていたりといったものでしょうか。今回のサントラでは、例えば各エンディングに当たる「Vide Nostalgia」と「Voca Nostalgia」が4分を超えるロングバージョンになっています。Vide~の方はゲーム版の内容をより豊かに仕上げた印象で、Voca~の方は猫が全ての旅人を見送った直後の場面を冒頭に付け加えたのではないかと感じられる構成になっています。リアルタイムでストーリーを完遂した人が聴くと、涙を浮かべながら何度も頷けるのではないでしょうか。

 ロングバージョンはもう1つ収録されていて、「僕の飛行機」がそれに当たります。すずかけ児童合唱団によるフルコーラス版なのですが、おそらく最初からフルコーラスで収録していたのでしょうね。ただの想像ですが、wacさんが合唱団の皆さんに「サントラ出す時にフルバージョン入れるから!」とか言ってたかも知れません。だとするとOp.1のサントラは、やはりもっと早くに出す予定だったのではないか?とか考えちゃいます。

 

 と、色々なお楽しみが込められていたわけですが、個人的に一番期待していたのはストーリーの補完要素でした。冊子やジャケットにストーリーの謎が解けるようなものが描かれていないかとワクワクしていたのですが、象徴的な新イラストはあったものの、追加情報に当たるものは見当たりませんでした。

 ですが象徴的という側面で、Op.1の冊子の「zeeros」の近くに、幼少期の少女と猫の裏側で放置されているノアのシーンが載っていたのには鳥肌が立ちました。元々この曲は郷夢の世界で再会した少女とノアの激しい心の動きを描いたものと思われますが、その激しさは全ての始まりからずっと続いていたことを表しているのでしょう。

 

 そんなところでしょうか。ようやくサントラが届いて、これからの日々がより彩り豊かになりそうです。夜寝る前の「phantasmagoria」とか、もう楽しみでしょうがないですね。

 なんだかんだ待ちわびていたので、サントラが出てホントによかった!