『ノスタルジア』の落書き帳

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『ノスタルジアOp.3』ストーリー開始!

※この記事は音楽ゲームノスタルジア」についての感想や考察が記載されております。各種情報に関してましては、以下のサイトの閲覧をお勧めいたします。

【更新情報・システム内容】:BEMANI wiki 2nd

【プレーガイド・収録楽曲紹介】:ノスしるべ

 

 

 遂に『ノスタルジア』シリーズの中核の一つと言えるストーリーが、Op.3でも始まりました。Op.2の時は稼働と同時に始まっていたためか、随分と待ち遠しく感じたものです。稼働直前に「ストーリーでは3つの国が舞台になる」と告知されていたり、それぞれの国のイメージを膨らませる新曲が最初から収録されてはいましたが、やはりストーリー演出があってこその『ノスタルジア』ですね。

 ようやく腰を据えた気持ちになってきました。

 

 そんなOp.3のストーリー、触れられた方は既にご存知と思いますが、攻略の流れ自体はOp.2とそんなに変わりはありません。全体マップがあり、目的地を選択し、好きな曲を演奏した結果に応じた「星屑」が獲得でき、規定数に達するとムービーと新曲の解禁…というものです。

 システム的な違いで言えば、これも稼働前に言われていましたが「難易度別解禁」があります。譜面ごとに「星屑」の必要数が設定されていて、Normalから順に解禁されていくのですが、今作ではNormalを解禁した時点でムービーを見ることができますし、Hard以降を解禁しても何も追加要素はありませんので、多数の手間をかける必要がなくなっています。

 なので例えばちゅ~るをきっかけにノスタルジアを始めたばかりの人でも、気負いなくストーリーを楽しむことができる造りになっているわけですね。一方で普段やり込んでいる人にとっては逆にExpert以上の解禁が手間に感じられてしまうわけですが(しかも結局手前の難易度をクリアしないとプレーできないという)、そういう人はきっと意識しなくても解禁できてしまう位にプレー回数が多いでしょうから、今まで通りに取り組んでいて何も問題無いんだと思います。

 

 さて、ストーリーの演出の方ですが、動く紙芝居(ちゃんとした名称があると思うんですが分かりません…)の形式で進んでいくようです。演奏するごとに木造の窓が開いて場面ごとの登場キャラクターが棒付きの人形の姿で現れ、「星屑」が入るとカチャカチャとしたカラクリみたいに動きます。動くと言っても短い動作の繰り返しですが、場面に応じたものではあるでしょう。

 譜面解禁の必要数に達すると難易度に応じた色の石が手に入りますが、この石は紙芝居のどこかから転がり出るのだろうかと思うと、見えない所に手回しハンドルがあって、猫が演奏の報酬である「星屑」を注ぎ込んでハンドルを必死に回し、石が出るまでカラクリを動かし続ける姿が想像されて、和めるやらガチャみたいやら。

 そう言えば、カラクリの動作原理ってやっぱり歯車の組み合わせによるものだと思うのですが、歯車と言えば初代ストーリーの世界にたっぷり描かれていましたね。時の要素が重視されていたので、「時→時計→歯車」という連想なのだと思われますが、Op.3でも引き続き、奏でた旋律によって時が動くという流れを基盤にしているんでしょうね。

 ムービーの方も基本的な動きとしては動く紙芝居の形式が採られているようです(まだ1つしか見ていないもので)。それにしても、ムービー中の解禁曲アレンジは相変わらず独特な、心に染み入る音色をしておりますですね。

 

 さて、今の時点で私が触れたストーリーは「黄の王国」のみですが、最初のステージとなるのは「流離人の行き交う広場」という場所でした。流離(りゅうり)とは「故郷を離れて、他郷にさまよい歩くこと。流浪」という意味だそうです。人の字を加えて「さすらいびと」とも読むそうです。今作は難しい言葉遣いが多いですね。

 解禁曲名は「Eurasian Journey(ユーラシアの長旅)」で、イラストには砂漠を旅するキャラバンが描かれていました。また、曲コメントには「漂浪の民往き交うこの地にて人々の人生は交差する」と書かれており、かつてユーラシア大陸を貫いた交易路であるシルクロードをイメージして創られた曲かと思われます。

 タイトル画面などでの「黄の王国」の色の明るさや最初のストーリー曲「Owls」の曲調から、庭園の広がる街を想像していたのですが、同国に対するコメントは「砂上に浮かぶ綺羅びやかな国」。どちらかと言えば荒涼とした土地の、様々な出身の様々な人々が行き交う雑多な都市のようです。 ムービーでも広場で交流する多くの人々と、それを眺める黄猫の姿が象徴的に描かれていました。

 はい。黄猫です。今作は国ごとに別々の猫が関わっていくようです。青の国なら青猫、赤の国なら赤猫だそうです。Op.2でも4つの旅路が描かれましたが、あくまで一匹の白猫が色んな島を行き来していたのに対し、Op.3では3匹の猫が登場しています。なので、解禁順はともかく3つのエピソードが同時進行していると見た方が良いかも知れません。とは言え、今は「第一章『3つの王国』」。それぞれの国はこんな雰囲気ですよ、というイントロダクションに留まっているでしょうから、今後どういった進み方をするかは全くの未知数です。公式告知では「?」と表示されている4曲目が、その進み方を示してくれるのでしょうか。

 ストーリー開始初日から先が気になりますが、焦らず慌てず、一つ一つの展開をじっくりゆっくり、楽しみましょう。

 

 ちなみにストーリー曲は最初からRealまで譜面が用意されているようで、「Owls」「Un Happy Heart」「黒緋の白鳥座」もReal譜面が解禁できるようになっていました。実際にプレーしてみましたが、「Owls」と「黒緋の白鳥座」は表記されているレベル2ほどの難しさは無いように感じました。レベル1上位といった所でしょうか。Expertよりも弾いて楽しい手ごたえが豊かなのは確かですので、安心してお試しくださいませ。