『ノスタルジア』の落書き帳

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『ノスタルジアOp.3』の拍動が高まる!

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【更新情報・システム内容】:BEMANI wiki 2nd

【プレーガイド・収録楽曲紹介】:ノスしるべ

 

 

 2020年2月2日。

 何となくぼんやりと午前を過ごし、何となくお昼を食べて一眠りした後、KONAMIアーケードゲーム公式大会「the 9th KAC」のノスタルジア編が行われていることを思い出して、まだやってるかな?と思いながらYouTubeで見てみた所。

 「ambages」のRealがちょうど始まった所でした。今回初登場です。Expertの時点で速い縦連打や絶え間ない左右乱打などで狂気じみていた(曲自体も不穏と絶望に満ちています)譜面だったので、あれ以上何を加えるのかと思っていましたが…もっと容赦なくできるものなんですね。寝起きには刺激が強すぎて、しばらく画面の前で固まってました。

 

 それがベーシック部門の決勝2曲目だったようで、余韻の冷めやらぬ中発表された3曲目。通例ではこのタイミングで完全新曲が登場するわけで、それ自体は間違ってはいなかったのですが。

 BEMANI共通イベント「いちかのBEMANI投票選抜戦2019」を通して制作が予告されていた「ピアノ体操第一」がここで登場したのには笑いました。直前にシリアスな演出で「時は来た。全ては約束を果たすために」みたいな宣言がされていたので身構えていたらコレかよ!と。しかし、タイトルからして何でもない時にひょっこり現れるのかと思っていたら、この大舞台とは。

 元気なお兄さんの掛け声と、子どもたちの無邪気な合唱(「僕の飛行機」などを歌っていた、すずかけ児童合唱団でしょうか)で手指の運動を導いてくれるような曲でした。大会ではReal譜面で競われましたが、あんだけ大暴れさせられる譜面はリアルのピアノ界隈でも無いんじゃないでしょうか。通常解禁については言及されませんでしたが、遠い話ではない気がします。他の難易度ならもっと適度に運動させてくれる、はず。

 

 それも無事終わり、解説席から「あれはRealレベル4でもいいですよね」という声も上がる中(現在の最大値は3で、同曲も同じ数値でした)、いつもノスタルジアは驚きと楽しみを与えてくれるなぁ、と余韻にほのぼのしていた所に。

 

 まさかの4曲目が宣言されました。司会者の「最後の課題曲とは一言も言っていませんでしたよ!」にはやられましたね。確かにそうだけども!

 さて、正真正銘の、最終課題曲。

 曲名は「交響詩『悪魔の誕生』」。直前には、憶えている限りですが、ロード画面のあのイラスト(3つの国と登場人物が中央のピアノに向き合っているというもの)が現れ、そして中央のピアノが暗闇に包まれて不穏な色を帯びる…という演出がありました。

 どう見てもストーリー関連曲じゃないですか!KACはそういうのとは全く別の、腕前を競い合う存在だと見ていましたので、大会中に新たなストーリー要素が扱われるとは思いもしませんでした。

 提示された譜面はやはりRealでレベル3。実際に演奏したトップランカー達も「無理!」と語った程の内容(今までのレベル3でもランクS以上を取る方々がAやA+に終わっていました)で、これもレベル4でいいだろうと解説席から斬られていました。

 演奏後に再びローディング画面のイラストが現れ、今度は鳥たちと共にさりげなくピアノを取り囲んでいた、小さな3つの星が強調されました。直後に暗転し、「悪魔は再び封印された。また目覚める時まで」といったメッセージが浮かび、ストーリーが進んだ後で再登場するとのことでした。

 

 …これはKACを見た人と見なかった人でストーリーに対する見方が大きく変わるのではないでしょうか。Op.3のストーリーにおいて、第4の存在が示唆されたことになるのです。更に閲覧者はあの禍々しく膨大な黒い激情を叩き付けるような交響曲を目の当たりにしたわけですから、今後ストーリーを進めていくに当たって、常に姿の分からぬ悪魔の影が脳裏にちらつくことになるのでしょう。特にローディング画面で。

 以前の記事であのイラストには言及しましたが、しかし唯一と言って良いほど意識していなかった星の部分がここで出て来るとは!ストレートに受け取るならば、悪魔とやらを封印している楔が星たちということになるのでしょうか。大会の最後にはいよいよストーリーが歩きだすことも発表されましたが(ちゅ~る収録も発表されました。素直に大爆笑)、触らぬ神に……それでもなお触れなければならない使命が、3者それぞれにきっとあるのでしょうね。どんな楽曲や演出で私たちに語りかけて来るのか、とても楽しみです。

 

 それにしても、ストーリー開始前に闇の部分をぶっこんで来るとはびっくりでした。確かに初代やOp.2でも、ノスタルジアという言葉から連想される暖かさや懐かしさとは極端に対を為す闇の部分が登場していましたが、どちらもストーリーがかなり進んでから姿を現していましたから、完全に油断させられていましたね。

 闇と言うとOp.2に至っては死そのものを思わせる存在で、これも随分驚きを感じたものですが、しかし人生の真実として目を逸らしてはならないものであり、向き合って繋がって初めてノスタルジアの真の意味に触れることができる…それがこのゲームのストーリーにおける闇の部分だと思っています。今作の悪魔もきっと、恐ろしくはあるが決して忌避してはならない意味深い存在なのでしょう。

 

 12月に稼働開始して、いくら何でもストーリーに動きが無いなと思っていたOp.3ですが、結論を見ればKAC待ちだったんですね。前述したようにKACはストーリーとは関わらない別の方向性だと見ていたので、無防備な琴線に思いっきりストレートを喰らわされました。何となくだったけどKAC見てよかった!いい時間に目が覚めてよかった!

 

 心機一転、これからもノスタルジアにのめり込みましょう!